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2019年11月28日 (木)

本州遠征のナイショバナシⅢ(アジト構築篇)

「そうか、無いものは作ってしまえばいい」

社長が保証部品を持って来てくれた時の食事時にそんな事を話しした。

「おもろいなそれ」

何度か食事をしながら、ついつい物件も探し始めていた自分も正直どうかしている。

多分、最初は「皆で楽しめるスペース」を考えていた。

正月明けに一つのブログを始める。まあ軌跡というか日記というか。

後日写真の上げ過ぎで容量少なくなって画像消したら文章しか残らなかった。

どうせやるなら札幌に代理店だ!!などと淡い夢を見ながら…物件探しをすすめた。

スペースの方向性や雰囲気なども妄想から現実へ。

しかし、考えてみたら思わぬ誤算が発生する。

「URALはバイクであって非なり」

自宅周辺で物件を探すも間取りより玄関の広い物件が無い。

皆さんご存知の通り、URALはサイドカーなのです。

店舗に入れる為には最低でも横幅180cmの扉か玄関か裏口が必要なのだ。

で、必要最低限な物件に、そんな搬入口も入り口も出口も無かった。

始めは車庫付き居住物件を探したのだが…いずれ商売に使うのなら住宅はダメだ。

ではテナント…間口が合わない。本当にないのだ…そんな都合のいい間口が。

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2月に入り「札幌モーターサイクルショウ」が開催された。

当然の如くURAL展示とスタッフにて参加。(本業は有休にてフリー状態に)

流石に正面入り口初めのブースがURALジャパンというのも何というか…。

「札幌には販売店は無いんですか??」

という質問が最低10件はあった。

この時点で企画・プロットらしきものは完成していたが現状場所がない。

焦らずゆっくり行こうと言う社長の話もあり、物件探しも一息ついた時に、

コレを見つけた…自宅から2キロ圏内・国道前・問題の間口は…2.8m。

4枚スライド引き戸…問題は引き抜けるか??画像を見た時にすぐに気付く。

そこからがマッハ作業、不動産に確認・現地確認・オーナー許諾確認・審査。

まあ、実際は探すだけの鉄砲玉役だったのだが、ここまでくると正直言えば

嬉しくない訳が無い。

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季節は春に、物件審査も無事に通りURAL関西管轄での手続きも完了。

鍵もゴールデンウィーク前後には頂けるとの事となる。

物件の下見は完了し、ここから新たなるプロジェクトが始動する。

「いかにお金をかけずに店舗を作るか??」

毎晩ネットを見ながら店内の雰囲気を模索する。

全然分からない…。

とりあえず現状の店舗内は全く使えないほどヤレていたからだ。

これは初めから作るしかあるまい。

と、偶々見た雑貨店のページに目がテンになった…。

オレの隠れ家…的なソレは工事用の鉄管を使った洒落た店舗…、

「まるで秘密基地だなぁ、アジトか…」

はい、ここから2週間ホームセンターに通い詰めて材料吟味から購入価格設定を

必要な家電から照明・工事用の材料迄あっという間に調べていた。

まあある意味秘密基地…ウチの余った機材でどうにでもなる的な妄想は直ぐに

出来たからである。

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皆がGWを過ごした後、私のGWは来た。

猶予はこの休暇5日間にかかっている。助けは…多分来ないかもしれない。

1日目…天井を黒く塗る。

2日目…壁を塗るパートONE

3日目…壁を塗るパートTWO

4日目…商品棚を作る、あっ社長が来たぁ、鉄管作業をお手伝い頂き…って何このURAL??

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「店舗未だ出来てないのに商品車置いていったぁ」

はい、オープン記念車両があるのに内装工事を続行なのです。(塗装は終わってた)

ではここからはハイスピードで行きましょう。

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4日目…床作成と鉄管枠組み・商品棚作成

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冬も使える冷暖房エアコンも取付完了、

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4K大型TVも設置完了…ただしインターネット環境は後日準備と言う事で、

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5日目…商品棚構築とカウンター製作

GWも終わり、雰囲気は毎週火曜水曜の作業に移行する、

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棚をどんどん取り付けていきます、この時点ではまだ作業ゾーンは決まってません。

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元々応接キットはチャムスのキャンプ用品と決めてましたが…人気商品にて欠品

していたのを無理して発注取り寄せ、冷蔵庫も既に用意済み。

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ほぼ店内のイメージは完成してきました。この時点でプレオープン1週間前という

超ハードな展開になっております。

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店内の基本形態完成、後は飾付けと美装だけで御座います。

って棚が多くないか??って誰しもが思うレイアウト…ここからが怒涛の搬入タイム。

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自宅にある余りグッズを全て搬入し飾り付けていきます。

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頼んでいた看板も完成し照明も取付完了、

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ギリギリセーフで店舗設営が完了いたしました、通称アジトという愛称もこの時点

で決まりました。というか、構想3か月、人手多い時3人、工期半月ってどうなんでしょ??

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5月中旬…「URAL北海道Nabajo」の誕生です。プレオープン翌日がブルオープン

という何とも情けない展開に…でもって初めて飾った白URALパトロールはオープン

2日目にて完売とあいなりました。(えっ…)

始めの頃は質素で小綺麗な店内でございましたが…、

春が過ぎ、夏がやって来て、お盆のサマーライドを行い、秋にはバイクジンと

秋キャンプ、皆でライドを楽しみながら季節は秋から冬へ、

気が付けば毎週お客様が来店されるようになり賑やかな時間は過ぎていく、

で、その後…例の洪水となる訳です。

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まあ、とりあえず元気です…、

という話をふもとっぱらキャンプ場にて思い出しながらニヤニヤ富士山観てました。

でもどうしてそんなにURALにゾッコンなのだろうか、

今思えば…2018年夏のライド時に見たあのファランクスの様なサハラを見たせいかも

しれない。日本一ロングランな九州男児…、でも意外?に若かった!!


ふもとっぱらの後にURAL中部で九州男児と店主と3人でデザート談義した時の

楽しいひと時は一生忘れません。本当に楽しかったぁ、朝3時半までごめんなさい。


今思えばURAL関西の事務所な感じが好きで、URAL北海道もあんな風にしたいと

アジト化したのかもしれない。

そんな事を…アクティで舞鶴へひた走る車内で思い出し笑いした。


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