冬季増加装甲を考える会
万全な体制と整備を実施したはずのマイURALでございましたが、年末の道北ライド
で見事にやられてしまい旭川帰還間近にてリタイヤし札幌に強制送還。
実の所、その兆候はクリスマスライド辺りで勃発していたのです。
①謎のバッテリー上り、アクセサリー非動作にてバッテリーの充電不足、
②アイドル不調からの長期アイドリング時のエンジン停止、
③始動時の電圧の低下と時折起きる失火現象、
④エンジン始動せずそのままバッテリー上り、
考えてみたら色々な原因が見受けられた。
先ずは新車走行時から対策品(シュノーケル)非装着での全天候走行。
我が家にURALが到着してからもしばらくの間は対策品が出なかった事も有り
間違いなくエレクトロジェット製ECU箱の浸水&結露はあったのだろう。
今時中華製の携帯電話でも使っていないような細いシーリングにテンションも
かからない封の仕方で収まる電子部品。
これは間違いなくトラブルを引き出す仕様そのものである。
(某リペアショップでは対策方法を確立しているようですが)
消耗品といえば聞こえはいいが、ノートパソコン一台分のパーツが二年足らずで
消耗を迎える様では文句を言い出す輩が居ない訳もない。
(私自身そんなもんだなぁ位に考えてますが)
私のECUもそこそこアウトな状態でマイナス気温時の動作不良にてエンド。
ただし、プラス常温になるとたまに動き出すと言うから質が悪い。
当然ながら、今回の件での対処を含む完全なる原因究明を試みました。
レッカーされた後のエンジン始動は快調になるも右シリンダーのみ点火し、左側
は相変わらず失火中。ただただインジェクターからガソリンが噴射するだけです。
ここで確認するのはプラグに火が飛んでいるのかの確認。
プラグを外し、先端をボディーアースした状態で日が飛んでいるのかチェック。
確かに飛んでいない。そりゃ片肺での始動は色々難儀な結果か待っている。
エンジンがキッチリ回らないので電圧も上がらない。アクセルを回せばかろうじて
12Vになるレベルだ。直ぐに11.5Vを下回りバッテリー警告灯が付く。
電圧が少なければ機器類に不調が出る。当然ECUも不安定になる。
そもそも何故プラグの火が飛ばない??に理由を求める。
大元はスロットルボディー、次にプラグコード、その先のイグニッションコイル。
プラグコードに関しては過去URALマンを泣かせた雨天リーク現象もある。
そもそもECUが不調だと全てにおいてアウトになるのだが、まあ一番の近道は
イグニッションコイル>プラグコード>スロットルボディーの順に交換していけば
最安値で答えが出るのだが、今回は最悪のケースとなった。
各部チェック後に偶然にも左側エンジンが復活を遂げたのだ。
ヨシ!!何事も清掃・チェック・トライの繰り返しだろう!!
と結果報告のツイートを入れている間にイグニッションコイルが○○してしまった。
「おいおいおいっ、」
まさかの事態に色々と予測が脳裏をかすめる。
雨男の性格上、ライドの8割は雨、今回は吹雪とマイナス二桁気温。
ボディーカバー非装着で吹雪な深夜を乗り越える時点で逝かれてしまうパーツの
アタリは十分に把握できた。その影響が今まさに再現されたのだ。
四輪では良くある現象なのだが二輪そうURALで起きたのだ。
これはもうアタリを付けた箇所を徹底的に入れ替えるしかない。
すぐにURALジャパンに部品を発注し仕入れることにした。
どうせ右側も直に同じ症状になるのだろうが…まずは完治させたい。
と同じ症状を発生させたURALがもう1台。
こちらも常温になると正常稼働してはいるのだが当然不調の初期状態である。
私のURALの秋辺りの状況に近い雰囲気満々なのである。
URALジャパンから部品が届いたのだが、実は部品自体は最終版が届いた模様で
微妙にサイズと仕様が異なる。2015~2018までの仕様にて少しづつでも進化を
遂げたのは分かるのだが相変わらずシーリング対策は付け焼刃状態。
これで極寒地での使用に耐えるのなら問題はない。(その保証はどこにもない)
スロットルボディー・プラグコード・イグニッションコイルの3種交換にて、
納車当時より調子が良くなった訳ですが、あまりの調子の良さに右の仕様での
不調が見えてきた。つまり左が正常に戻り、そもそも両方不調気味だったのが
ハッキリと露見したと言う事だ。
はい、今度は右の原因特定を始める訳です。
先ずはイグニッションコイル&プラグコードで漏電・内部断線や浸水のチェックを
行う。(この修理は1/28~29に実施予定)
これで不調が治るのならば新車から使用していたパーツのある程度の条件下での
使用に対してのパーツ寿命が判明する。
では、そうならない・又はそうならないような対策というのを考えなければ。
冬季での使用に最も適した状況…雪雨吹雪に耐えうる状況、
「冬季増加装甲をスロットルボディー周辺に付けて寿命を延ばす」
という馬鹿げた構想を頭に思い描くようになる。
はい、素直に最新EFIキットGEN2をゲットし装備した方が最も近い解決法。
寒冷地での始動性・レスポンスの向上・スロットルボディー上にECUが無い点は
非常にありがたい。当然ながら今回のウィンターライドにて新型&高年式URALは
全く損害が無い模様。
でもおいそれと交換するにはハードルが高い。(単純に価格と手間が膨大すぎ)
色々と無駄なあがきをしながら工作するのも楽しいURALライフなのですが、
長距離移動や僻地での故障リスクはなるべく回避したい。
なので対抗処置というか、今回は右シリンダー周辺の不調処理と共にURALマンが
車両不調を事前に確認・対処できる手立ては無いか??
でもって気が付いたのはエンジン始動中の左右シリンダー温度の管理です。
同時に電圧とエンジン回転数も同時に把握出来たらエンジン不調の事情と判断を
容易にできるのではないか??
損なパーツも先週ポチっていますので明後日の作業が楽しみです。
1つづつトラブルを回避・防止しながら行動するのは正直大好きです。
さてさて、次回は結果オウライになるのか…、
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