URALの巷話、(ほぼ愚痴っポイ)
ウチのウラルは2017モデル、
ソコソコ日本国内で売れ始めた頃のマシンです。
大抵乗っていらっしゃるURALマンで初期インジェクション車両は2015-2018モデル。
その後大々的に変更された第二世代インジェクションが2019-2021モデル。
URALをネットでお調べになった方の99%は「URALは直ぐに故障する」と思っているようです。
ズバリ、壊れます。
という言い方が悪いですね、正直言えば全く壊れません。
壊れるの程度の問題なのです。
国産バイクも海外バイクも基本的にはそれ程の耐久性に違いはありません。
国産のカローラやフィットからすれば大抵のバイクは皆壊れやすい代物です。
要は「どこからが故障と判断する?」と言う事です。
ちょっとでも異音がしたら「だからURALはロシア製」と言ってしまいがちですが、
私が乗った今までのバイクの中で一番故障率と修理費用の掛からなかったモデルはURALです。
これに関しては二十歳の頃からエンジン付き車両メイカーで働いておりました自分だから言える事です。
(あくまでも販売一筋25年ではありますが)
アフリカツインもバハもCBR400もAX-1もモトコンポもTDM850もR1200GSAも、正直言えば故障しているが
今現在どうなっていて、これからこういう壊れ方をする…という感覚がギリギリまで分からない。
何となくこんな感じだろう程度で乗っていて整備に出すと偉い数の不良個所が出て来る。
ギリギリまで分からないように乗れるマシンってある意味全力でアクセルを開ける事が出来ないんです。(結構理解して頂けない点)
ギリギリまで分からないとカーブでもハンドルやブレーキを思いっきり作動させられない。
気を使った操作でのライド程ストレスが溜る事この上ないのです。
その時代の私はバイク乗りとしてド素人&自動車乗り感覚だったんですね。
整備は人任せ、走る以外ほとんどノーチェックでパンクもしない。
タイヤ交換とオイル交換すら人任せで走るオンリー。
まあ、そういったライダーも多いと伺ってます。
多分、それで気になる箇所はお金を払って調整してもらうのが普通なんですよね、一般的に。
なのでURALに乗った方がまず初めに言う言葉が「ロシアンルーレット」「ロシア製の品質」色々。
URALや一部国内・海外メイカーの車両はその安全マージンが限りなく狭い幅しか持ち合わせていない。
つまり、大抵は調子が悪い感覚にとらわれる。(実際は許容範囲内だったとしても)
実はURALの場合、セッティングが完全にあっている場合は超絶素晴らしいライドを味わえます。
しかし、その特徴的なエンジンや車両特性のお陰でまあ調整がなかなかフィットしないのなんの…、こればかりは乗り手本人が
自身で調整出来なければ分からないレベルまで奥に奥にとハマっていきます。
(実際は許容範囲内なのですが…)
URAL自体、全てお任せライダーでも実際維持は可能です。
ちょっとだけ予備知識と調整方法を知っておけば問題無く乗れます。
但し、ネットオンリーでどうこうとするのはご注意を!!
ここで話は戻りますが「壊れている?という感じ方の違い」が地味に悪さいたします。
過剰整備や状況判断ついでに分解大好きなユーザー様の動画なんかを見ながらエンジンの蓋をぱっかり開けちゃう方…、
調子が良いモノをあえてバラしちゃう行為は大抵元には戻らない事を心の片隅に置いておいてください。
常にココの調整は確認を…なんてゲージを当てて何ミリですね!!なんて事は不調になった時に実践すればいいのです。
タペット音がカシャカシャうるさいから…って何キロ乗ってのオハナシ?
調整してもなかなか鳴りやまないんです…調整ばかりしてネジ舐めってませんか?
私は16800km走りましたがタペットの異音すら致しません。(調子良いので一切いじらず)
よっぽどアタリを引いたのか??ってなりますが、決してあたりは引いていないのです。
ついでにオイル漏れもしませんね。(滲み程度はありますが)
新型のオイルパンとオイルポンプに交換しましたが…ついガスケット再利用したオチですが…はい滲みすら致しません。
多分、速度や登坂など無理をさせることはありますが無茶やアクロバット走行や過積載・片輪走行などしないのが良かったのか??
インジェクションの致命傷は数知れどありましたが数回の連続バンク以外に特にトラブルはありません。
エンジンチェックランプの点灯やO2センサーの故障、ファイナルギヤからのオイル吹き上げやイグニッションコイルの融解などは故障トラブルのうちには入りません。(あくまでも付随するパーツやオイル、機器の不調はURALの根本的な故障では無いからです)
あと、自身のバイクがちゃんと整備出来ればある程度運転にも自由度が増えるとありますが、
これは事実ですね。自分のURALのエンジンを開けてみたりタイヤを交換したり、各種調整等が出来る様になると意外と運転にも整備にも限界点が分かる様になりより一層楽しくなります。
はい、ここまで読んであんたURAL扱ってるんだから当然でしょう?みたいな感想を抱いたかもしれないアナタ!!
中にはURALマンな方もいらっしゃるかもしれません。
私のURALは当たりでも何でもありませんが、特に問題無く夏冬問わず走っております。
修理代もほとんどかかってません。
ちゃんと保管し、ちゃんとした指定オイルを交換し、オイル・タイヤ・ガソリンはケチらない!!という諸先輩爺様の言葉を守ってるだけです。
悩みの種の案件もありません。(すまぬ、新EFIキット初号機なのでEJの件はまた後日)
これからどんどん出て来るかも知れませんが、多分問題無いでしょう。
長距離乗っても阿蘇ライドしてもトラブル有りませんし。
調子が悪い、故障かも知れない、ここが壊れる訳はない、
国産アルカリ車両に乗っていたら口ずさむキーワード!!
「こんな事で壊れるなんてありえない」
しってますか??URALって他メーカーのオートバイから比べ走行帰還率が高いって事。
最悪の最悪なトラブル以外は自力で走行して帰還できます。(私はリタイヤしましたが)
まあ、正直つまらない巷話ですね、壊れない自慢かよ?
はい、壊れたのボーダーラインが超低いもので御免なさいませ。
(本文は相当偏った表現をしておりますので、ご注意下さい)
追伸…URALって本当に楽しいですよ、もう二輪には戻れないって感じるくらいに。
でも、偶には加速の良い二輪もいいなぁ…はいスペアに普通の二輪を持ちましょう!!
私はロイヤルエンフィールドのヒマラヤを一台カスタム製作しましたが未だに慣らしが終わりません。
そのうちにコンチネンタルGTあたりをカスタマイズしようかと思います。
偶にはカフェレーサーっぽいライドを、偶には林道をトコトコと、結局はURALで行っちゃうんですよね。
って事になりそうです。